会長: 2009年12月アーカイブ
角川くんのちょうど一周忌に追悼上映会を開催できて幸運でした。
最近この芸能小劇場ホールはなかなか予約するのが不可能に近い感じなので、半年ほど前にこの日のキャンセルがあったのはありがたかった。彼が亡くなって2~3ヶ月は遺品の整理を優先しなくてはならず、とても偲ぶ会などを企画している場合ではなかったので。本当はもっと盛大に「アニドウ葬」とすべきだろうが、肝心のたよりになるスタッフが故人その人なんだから、こりゃ出来ません。
故人の功績からしたら小さい会場でしたが偲んで集まった友人は多彩でにぎやかでしたので、故人も喜んでくれているのではないかと勝手に思っています。福岡からはアニドレイ2号を自称する五味伸一くん、名古屋(瀬戸)からは、かのセメダインボンドの作者はらひろし医師、大阪からはかつてのHAG副会長にして漫画家の萩田憲司氏が参集してくれました。故人の親友須藤隆氏、高山宏氏も来てくれたし、お母様他ご親族も遠いところをご足労頂いたのはうれしいことでした。
中でも一番うれしいことは、片山画伯によるオリジナル・ポスターでなんとB全、B2の各5枚の出力がロビーに張り出され、一挙に華々しくなりました。素晴らしい出来でmなんでも本日の朝に描き上がり、大学のスタッフが彩色処理したものということです。惜しむらくは数週間前に出来て案内ハガキに使えたのですが。七回忌にでも使うことにしましよう。
開場前にとんだミスが判明。角ちゃんの記録ビデオを昨晩編集したのですが、開場前の機械チェック時にその映像がテープにないことが判明。どうやら誤って消してしまったようで、一旦はあきらめたものの、やはりどうしても上映したいと思い、6時半から準備をほったらかして荻窪に戻ることにしました。このおかげで開映が遅れてしまいましたが、JRの休日快速運転のおかげで予想より早く戻れて一安心。約5分の遅れでスタート。40年間こんな綱渡りみたいな進行で、いつまでも余裕がありません。
さて、肝心の上映は、まず「横田基地祭りの角ちゃん/1981.8.31」という16mm記録フィルム。撮影はアニドウ顧問の故・杉本五郎さん。住まいの近くの横田基地の交流イベントに角ちゃんを誘って行った時の撮影で、ほとんど米軍の飛行機が写っているだですが、1カットだけ角ちゃんがカメラ目線で笑うショットが入っています。サイレントでそれだけのフィルムだけど、良い笑顔なので上映しました。
続いて、角ちゃんの好きなSF・怪奇・モンスター映画の予告篇をたくさん上映。大好きだった「キング・コング」に始まり、「シンドバッド七回目の冒険」「アルゴ探検隊の冒険」「放射能X」「カニ怪獣の襲撃 Attack of the Crab Monsters/1957」「恐怖の谷」「吸血鬼ドラキュラ」「電気人間 Man Made Monster」「空飛ぶ悪魔 flying Serpent」「コンガ」「ジャックと悪魔の国/1962」「恐竜時代」、そして最後にコマーシャルフィルムに使われた「キングコング/フォルクスワーゲンCM」という予告編大特集でした。続いて「ジャスパーとトランペット」Hot Lips Jasper(退色していて残念)を上映し第一日終了。
休息後の第二部は、録画し直してきたビデオ「アニドウ40周年記念パーティの角ちゃん」。2007年の宴会で壇上にあがって思い出を話してくれた時の2分間の記録です。
「うん、(ぼくが)アニドレイ1号」という角ちゃんの声を聞く事ができました。
続いて、スチル写真を見ながら、ゲスト4名を迎えて思い出語り。
飲んべえだったエピソードや、いかにやさしい人だったかを各人の記憶の中から、声帯模写まじりで笑いながらのトークは1時間を超えてしまい、あおりを食って「霧につつまれたハリネズミ」はカットされることに。
「ベティの家出」Minnie the Moocher から上映再開。バッグズ・バニーの「ペコスの怒り」High Diving Hare 、最後にアヴェリーの傑作「ハマチュアナイト」Hamateur Nightで、笑いながら終映。
笑ってばかりの追悼イベントでしたが、角ちゃんに相応しいといえるのは間違いないでしょう。
片山画伯入魂のポスターをご親族に配って、居残り約20人で打ち上げ会場へ。年末で込み合う飲屋街で初めて利用する「魚せん」はスタッフS嬢が苦労してみつけた場所。民家を改造した飲み屋で、さしみの旨い店でした。0時過ぎ、荻窪へ移動して「ばあど屋」で二次会。2時を過ぎる頃には数名がコックリする状態に。角ちゃんならこの辺でそろそろ酔って逆らいだしている頃。遠来の4名はアニドウ御用達しのホテル・アミスタへタクシーで、友永氏は僕の部屋へ、映写で大活躍の西川口くんはサウナ「なごみの湯」へそれぞれ散っていきました。お疲れさまでした。
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