2010年2月3日から14日まで国立新美術館(東京・六本木)にて開催される「第13回文化庁メディア芸術祭」の特別功労賞を金田イスケがもらうというので、ミッドタウンホールの授賞式に参加しました。賞状などを受け取ったのは、牧子夫人。同伴者として、野田卓雄さん、越智一裕氏、高林久弥氏がご一緒です。
式後のパーティで、浜野保樹(東京大学大学院教授)氏などが各賞の授賞理由を話した中で、この特別功労賞がいかに特別かの説明がありました。本来この芸術祭には故人に対する表彰は規定にないところを、映画監督樋口真嗣氏の強い推薦と細田守監督の意見もあり、まさに特別に授与することになったそうです。(以前にも聞いておりましたが)
実にうれしい裏話であり、芸術祭にとっても見識を示す良い功績になったと思うのであります。
できれば、ささやかなパーティなどができるように副賞として現金が付いているといいなあ、と思うのは貧乏なアニメ業界の住みすぎた根性の卑しさゆえなのでしょうか。六本木はなかなか華やかで、荻窪からはなかなか遠い世界であることを実感しました。
さて、本当にこの授賞はうれしくて関係者にはまず感謝を申上げるのですが、ただ一点。
展示やWEB、パンフレットに使用されている金田作品のスチル写真が金田の絵ではないというのが残念。(「魔法のマコちゃん」「キューティハニー」など。「ゲッターロボ」のイラストは小松原一男であります。今から小松ちゃんを表彰してもらってもいいけど.....)事務方の「作品が同じならいいんじゃない」というような認識が伝わってくるのが痛い。
此の場合、作品が違うほどの認識でないといけません。金田の何がユニークなのか表彰理由が問われてしまうのではないでしょうか。他の分野では、ありえない事態です。
後出しで文句だけ言っているようですが、これは僕の責任でもあります。
年表、テキスト関係のチェックは氷川竜介氏がやってくれるし、映像素材も彼の用意したものを流用して渡したりしたので、そのへんは他人のパートが出てくる心配はないので90%OKとちょっと油断したのであります。面倒くさがった結果がこれでした。せめて「スチルも本人の絵を使って下さい」と念押しすべきだったのに手を抜きました。反省しています。
だって、審査員の方々など現場サイドの人間を除いて実行委員会や文化庁の認識は総合的にはこの程度と僕には判っていたのですから。まだまだ、アニメーションというメディアの地位は十分ではないことを思い知らされます。実はまだ「マンガエイガですよ」と一段低く見られている時代とそれほど変わりがないのです。
来る3月の国際アニメフェアの功労賞表彰での展示に小田部さん・奥山さんのパートで協力しますが、今後はしっかりやろうと思います。(テキスト・リストなどは今回データ原口氏がやるので心配無用です。絵だけですね、うちは)
写真はアニメーション部門優秀賞を受賞した「屋根裏のポムネンカ」のイジィ・バルタ監督(チェコ)。昔はほっそりとした人だったのに巨匠の風格が出てきましたね。
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