富山に来たのはおいしい寒ブリや海の幸目的ではなく路面電車のためなのです。朝飯も食べずに、ホテルの裏側へまわり、新設されたばかりの環状線「セントラム」の線路伝いに(まだ車両は運行していない)、現役の富山市内軌道線「丸の内」駅へ。とりあえず、「大学前」の終点まで乗りました。車両は古くてゴトゴトしていてまことに楽しい。
同行しているアニメーターK君が「なぜ終点まで乗るのです?」と訊くので、答えに窮す。楽しくないかあ!キミは..??!
終点から同じ車両で、反対側の終点「南富山駅前駅」へ向かう。そこでしばらく撮影していたが、雨が大粒になって来たので降るので帰ろうとした時、駅舎の線路の向こうにおしゃれな車両を発見。しかも発車準備中のよう。こ、これは今月下旬に運行開始になる新しいセントラムそのものではありませぬか!
色は、黒、グレー、白の三台で、これまでのケバケバしいチンチン電車とは大違い。
もちろん出発するまで、待ちました。いやあ、おしゃれな車体ですねえ。
あまりにもおしゃれで、富山では浮いているような...(いや失礼)。
こりゃあもう路面電車というよりLRT(Light Rail Transit)と呼ばんといけんねえ。
どうやってもチンチン電車とは呼べませんなあ。今日乗車できないのは本当に残念。運行開始する月末にでも出直そうかな。
それではこちらに乗りましょうと北口へ。セントラムとほぼ同じドイツ製車両が現役で走っています。北口から富山港までほとんど直進で結ぶポートラムでありますが、この線は95%程度も専用軌道なので路面電車というより、本来のLRT(軽量軌道交通)で新交通システムという方が正確な感じ。スピードも早いし、近郷電車ですね。
僕の好みは人が周りをうろうろできる、狭い意味でのトラム、正真正銘の路面電車が好きなので、ちょっと微妙に興味がズレるのです。
しかし、これまたカッコいい車体です。こちらは一台ずつ、白基調のボディに、赤、黄緑、オレンジ、ブルーなどの線が入ったカラーリング。
なんで純正の日本製でここまでおしゃれなデザインが出来ないかなあ。それにしても、自然に街になじむ美しい工学デザインです。やわらなかカーブだけでなく、車体に周りの風景を適度に反射させることも考えられているんですねえ。だから、擬態する生物のように風景にするっと解けこむのではないしょうか。東京でも負けずに早く導入すべきです。
寿司の名店「寿司栄」で昼めしを食べた他は、一日中トラムを追いかけることで出来て、楽しく過ごしました。いやあ、飛騨メルヘンアニメ映像祭は最高です!
ゃ、富山へ行って来たんですか?
奇遇ですね。私も先月の頭に富山へ行ったんですよ。
路面電車も見かけました。綺麗でビックリでしたw
富山駅近くの美術館へ行ってきたんですが、主人のご先祖様の絵を集めている美術館が有るんですよ。
絵は日本画なんで違いますけど、絵のタッチは似てるかもです。(笑)
狩野派から離れて一派を作った人ですから、ある意味ご先祖似かも?
龍じゃなくて虎で有名な方ですv^^
ええ、そりゃ知らなんだ。知っていれば、ちょっとでも見て来たのですがねえ。路面電車乗りにまた行きますので、その時には見てきましょう。パースはついていないんでしょうなあ。
セントラムの色は、ポートラムで使った色とかぶらないように考えたんだそうで、ポートラムで使われなかった残った色はおのずと…、ということらしいです。
12/23日に開業記念式典とタダで乗れる試乗会がありました。地元でも結構批判の声があったようですが、なかなか渋くていいんじゃない? との声もきかれました。
富山駅に新幹線開業とともに改築して、(いつになることやら…)ポートラムと地鉄、セントラムがつながるらしいのですが、そうなるとやはり白、灰、黒のセントラム色は分が悪いように思えますが。
結局、富山に寄ったのか。東京のテレビ、新聞でも取り上げられていてこちらは歓迎一色だけど。
白、シルバー、黒は僕の好み、ということは人気は出ないということでしょう。早めに乗りに行きたいところです。