2009年6月アーカイブ

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五味(富沢)洋子さんのWEB連載(WEBアニメスタイル)「アニメーション思い出がたり/その59 この頃のアニ同」に一言。
いや、訂正でも文句でもごさいません。あえていうなら個人的なメモを付記というところでしょうか。

> (旧)「FILM1/24」第12号はちょっとした騒動を起こしたものです。(中略)並木さんの逆鱗に触れ、庇を貸して母屋を取られる的な焦りもあらわに憤っていた

これはたぶんその通りなんでしょう。言うこと聞かない奴は昔から大嫌いだから。
でも、時期がちょっと違うのでは?そもそも、小松沢氏が作ると言い出した時点で(内心)怒り心頭でしたが、一応許可する形でスタートしたので、和文タイプの立派な冊子を作ったからといって焦った覚えはありませんが。表紙に牛込K子さんのイラストを頼んだのもたしか僕だったような。かなり協力してますよ(無理してだけど)。問題は作った後ですね。

> 100部発行の本格的なもの

100部しか作らなかったと出来てから聞いた時には怒りました。だって、もっと関係者は多いし、僕としてはアニドウの宣伝拡張でそれまでも多めに作っていたから。身の回りの人だけに配ればいいという態度にはアタマに来ました。実際すぐ無くなってしまったし。まあ、費用は全部言い出しっぺの彼持ちなんだから、ケチな根性は当たり前なんでしょうが。
 それでしかたないので、江口氏の簡易オフかなんかで、僕の方で刷りまして配布しましたね。100部以上は作ったのでは。もっとも印刷物を原稿にして刷ったので汚い仕上がりになってしまいました。(ああ、これは僕の経費ではなくアニドウか五味さんの私財だったような...)
母屋を取られてから庇を継ぎ足してやったようなもんですね。「焦りもあらわ」ではなく「怒りもあらわ」です。二度とアニドウでは彼に編集はさせないと誓ったのは確かです。原稿は別ですが。いささか不確かな所も多い彼の研究文は、1/24などを埋めるのに量が多くて良いので、以後も発表の場を与えています。(五味さんの私財で写植をたくさん使って!)その文章が政岡さんや持永さんから「不確かだ」と指摘され反論を書かれるようなものでも。

と、こんな言い訳をしていると大変なのでこのへんで。
アニドウ内のささいなこんな出来事よりも、前回のオープロの話の方が耳が痛いですね。だって、確かに昔の方が良かったのですから。
この「アニメーション思い出がたり」はネットで一番楽しみなのですが、早くアニ同やオープロの章が終わることを祈らずにはいられません。
江口氏の簡易オフ提供とか、相磯さんのガリ切り妙技とか、湯川氏の活躍とか、触れてくださいね。

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朝9時にケチュケートを去って、蛇行しながらレンタカーで空港へ。まだオープロへの土産など買っていないのであせって探すも、安くて可愛い物は空港になく、ヘルシンキの乗り継ぎ時簡にバタバタとムーミンのストラップなど24個購入。やっと一安心で帰国す。
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三たびブダペストへ。ギメシュ邸に伺い土産を渡し、渡されたあと、みなで20分ほど車で走ったところにある小さな湖のそばのレストランへ招待される。
相変わらずギメシュ監督とエディット夫人は義理堅いのである。
パパっと食べて辞去し、ケチュケメートに急いで戻り、今度は主催者ミクラーシュ夫妻の御招待で町一番のレストラン「リベルテ」へ。ここでもたいそうなごちそうを食べてかなり苦しくなってホテルでダウン。なんでもみんなハンガリーに人は奢り好きなのかなあ。
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まじめに上映をみないまま、最終日になってしまった。これではいかんと朝から「午後のタマグラアニメ見に来てね」とPR。
おかげで盛況になったので一安心。
イシュトヴァーン・オロス監督がごちそうすると言うので、彼のお薦めレストラン「ブガツ」へ。
5時からはオスカー受賞作品集で「つみきのいえ」も上映され、加藤監督DAYと勝手に思う。
7時から授賞式。お手盛り感あふれる授賞だけれど、もう慣れました。コ・ホードマン審査員がまじめな味を出しています。
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午前中から貸し切りバスにのり、近郷の牧場へ。おなじみ馬術ショーと野外レストランでの食事。こうやって食べる「グヤーシュ」がやはり牧童料理らしくて一番うまい!

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なんと二日目にしてフェスティバルを脱走し、ブダペストへ観光。国立オペラ座で「カルメン」を鑑賞。

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いよいよフェスティバルの初日。なんとギメシュ監督本人には内緒で「英雄時代」の展示が用意されていました。今日はご本人の70歳の誕生日でもありました。僕は昨晩買ってきておいたワインをプレゼント。展示担当はマリア・ホルヴァット監督。
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ドナウベント(ドナウの曲がり角)の観光。センテンドレの散策の後、さらに北方の町エステルゴムへ。大聖堂のドームにのぼり、恐怖を味わいました。
その後猛スピードで南方の町ケチュケメートへ突進。会場でカタログやIDをもらいました。
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ハンガリーへの移動日。小雨の中、マレブ(ハンガリアン)航空の小さな機体でブダペストへ。
空港でレンタカーを借りて北の観光地センテンドレへ向かいました。
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ヘルシンキは寒いけど湿気がなくてさわやかです。
お店が休みなのでショッピングも出来ずにしかたなく?路面電車の撮影に邁進す。
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著名な建築家、デザイナーのアルヴァ・アールトの家具を売っているショップにいき、三本足のスツールを買いました。
続いて路面電車にのって、アラビア製陶のショップへも。ムーミングッズもあったけれど、やはりアールトのガラス器など少し購入。左右に袋をもてってホギィホギっと荷運びのロバ状態。
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ハンガリーのケチュケメートフェスティバルに参加するため、なぜかフィンランド航空に乗って、ヘルシンキに着きました。早速路面電車にのって港のかもめにご挨拶。アカデミア書店の二階に響く「ガッチャマン」の歌声は、アニドウかもね。


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新宿のメディカルスキャニングというクリニックに生まれて初のMRIをとりに行った。MRA・VSRADという検査も(なんでも海馬を調べるとか)含めて三割負担で8,000円。
上の写真(他人)をパラパラすると動きますよ。笑ったりね。(ズームするだけかな。いい実験映画が出来そうだが誰かやらないかな)

そもそも最近モノ忘れがひどく、吉祥寺の前田内科さんにご紹介いただいて、同じ吉祥寺の石澤脳外科に行ったところ、この検査になりました。よくある3つの言葉を覚えるというやつに問題あったのでおいらは驚きましたね。この前までテレビでそんなのを見て他人事と思っていたのでね。30点満点で29点なんだけど、いやこりゃあ、来たかなとびくびくしている次第。結果は10日に発表です。
あちこち不調なこの身なので、なにがあってもいいけどアニメーションの記憶はあったほうがいいなあ。
どうでもいいことですが、このヨドバシ(近鉄)裏の吉祥寺本町のこの石澤さんのビルのあたりは、高校生の時にお友達のT沼さん(現リベスト社長夫人)を送りにきていた邸宅の場所でした。まさかボケの検査でおなじ所に来る事になるとは、ウキウキしていた高校生の僕には想像できなかったなあ。
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日本アニメーター・演出協会 (JAniCA)の副代表でもある神村幸子さんから電話あり。
「国立メディア芸術総合センター(仮称)」について意見を聞かれました。彼女のブログなどでも書かれているとおり、「アニドウなど民間団体の意見も取り入れて、本当に魅力のある展示をしてほしい」という報告もありました。有りがたや。
この電話で、この企画やそんな機運にたいしてなんらかの反応をしないとなあ、という気にさせられた次第。

ここのところ、アニメーションそのものもつまらなくなったような気がして、先輩なんかも亡くなる人が多いし、なんだかやる気が失せていたところですが、この連絡を受けてそれではいけないと奮起する気になりました。

なにかやるにはキャラクターが目立っていかないといけないご時世ですが、それもなかなかエネルギーのいることで、どれだけ出来ますか。すねに傷持つ身ですので、目立つとあることあること言われちゃうから、いやなんですよねえ。唐沢センセなんか良く平気なフリしているなあ、繊細なのにね。
だったら、僕はもうちょっと大丈夫かも。
「真の(?)アニメーション・ミュージアム設立に燃えるなみきさん!」という変なキャラを看板にしないといけないのでしょうか。
2チャンで「アニメ資料で豪邸を建てたN」とか出来ても、楽しみに出来るかな。週刊新潮ならさしずめ「もりやすじ、政岡憲三を食いものにした自称アニメ歴史家Nの転落」とか、いいですね。それはさておき...。

正式?には後日、ホームページに特設ページを設けるつもりですが、いまのところのアニドウの基本方針は....たぶん..

1)アニドウの考えるミュージアムは小さくとも独自に作る。
2)その上で他の施設、海外、メディアと協力する。
3)練馬区地域共存型アニメ産業集積活性化計画、杉並区の諸政策、国立メディア芸術総合センターについては多大な期待はしないものの肯定的に協力する。(意見を聞かれれば、役に立つことを具申しますが呼んでくれないなあ。ちっとも有名じゃないからだな。)
4)これまで以上に宣伝、他のフェスティバルへの協力、出版活動を推進する。

といったところです。

この他、思いつくことなどをメモ代わりに。
今回の「国立メディア芸術総合センター」という名前がものものしいですね。
こちとらただの「漫画映画」収集家だから。驚いたことに「映画」はフィルムセンターで所管するから関係ないそうで。
なるほど、目新しいものだけにするんだから、うちとバッテイングはしないなあ。うちはレトロですからね。
117億円という予算で、箱が100億円かかるらしいのですけれど、アニメーションだけでも17億で中身はできませんよ。維持も。
アニメーターのためのホールやスペースを望む声もありますが、それはやはり杉並か練馬にないとねえ。お台場は展示場でけっこうです。
映画、アニメーション上映用(フィルムで!)のシアターがほしいけれど、それもやっぱり中央線か新宿に欲しいですねえ。お台場はちょっと使いづらいですねえ。あんなに電車賃がかかる場所には実際アニメーターはいけません。
「拠点にする」とか「ジャパン・クールを発信する」「産業を育成する」とか、かけ声はいいけれど、具体的に何をやらなきゃいけないか、解っていないひとばかりが文書をひねくっているようなのでどこの計画も空虚です。
アニメーターが何を求めているか。フィルムの整理、資料の収集とはどれだけの作業なのか。ちゃんとしたキュレーターの育成も視野にいれたプランをたてる気はないのでしょうか。ないでしょう。

ここまで大きくなったメディア芸術とやらは、たしかにアニドウの手に余ります(当たり前)。
そう、最先端のデジタル芸術は、国立メディア芸術総合センターにおまかせしましょう!
地域の良い子のための「アニメふれあいミュージアム」は杉並と練馬におまかせです!
アニドウは、そうですねえ....見向きもされないレトロな漫画映画を研究、収集するミュージアムを目指しましょうか。それにちょっとだけ国際交流を足して。観光客はいらない閉鎖的な施設を目指したいものです。

近日中に新しいコンセプトをまとめますのでご期待ください!いやあ、まじめにそろそろ作らないとなあ。
誰か100億ください!いや、117億おれによこせよ、文化庁!!!

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